株式投資で出てくるROAとは?目安やROEとの違いを解説

  • 株式投資で目にするROAって何だろう?
  • 使い方もよく分からないし、何か目安ってあるの?
  • あと『ROE』っていうのも目にするけど、一体『ROA』と何か違うのか?

近年、ROAやROEが重要視されているものの、PERのようにメジャーでなく『意味や使いどころが分からない』ケースが一般的です。

昔の私も全然分かりませんでした。なので上記のような疑問を解消します。
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この記事では、ROAの意味や確認方法』また『株式投資での数値目安』を解説。後半ではROEとの違いにも触れました。

記事は大体3分ほどで読み終わります。3分後には『ROAの意味と使い方、ROEとの違い』が分かるようになっているはずです。

本記事の結論

  • ROA=1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金+銀行などから借りたお金を、どのくらい効率良く使えたか?』を表す数値
  • 将来、ROAが10%以上になるだろうと思える銘柄が良い

上記のとおり。
流し読みで充分に役立つはず。ぜひ最後までご覧ください。

ROAとは?要するに【効率の良さ】を表す数値です

ROA。正式な名前は『Return On Assets(リターン・オン・アセッツ)』
日本語訳だと『総資産利益率』

ROAが何を意味しているのか?をズバリ申し上げると、以下のとおりです。

1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金+銀行などから借りたお金を、どのくらい効率良く使えたか?』を表す数値

例を示します。

A社が株主から預かったお金+銀行から借りた2億円を使って、1年間で純利益1,000万円を稼いだ。
B社は同じ2億円を使ったのに、1年間で純利益500万円しか稼げなかった。
とします。

A社の方が2倍効率良く稼いでいますよね。
この効率の良さを表しているのがROAです。

上記の例だとROAは次のようになります。

  • A社のROA=5%
  • B社のROA=2.5%

なお、ROAの計算式は下記です。

(当期純利益÷総資産)×100

この式は知っておいた方が良いと思います。

ただ、わざわざ計算しなくともOKです。
なぜなら株式情報サイトを見れば、数値を確認できるからです。

ROAの具体的な確認方法 ※数値の計算は不要

株式情報サイト『株探』に無料登録すれば簡単に確認できます。
株探 |【株式の銘柄探検】サイト

ですので、いちいち計算する必要はありません。

ROAを表示した株探の画面

『株探』の検索窓に確認したい企業名を入れて表示し、『決算』メニューをクリック後に、『収益性』タブメニューをクリックすれば表示されます。

ROAが良いと言われる目安【使い方も紹介】

ここまでおさえていただいたところで、ROAをどう使っていくか?を紹介します。
なお、ROAだけで投資判断をすることはありません。分析の1項目としてご参考いただければと思います。

ROAが良いと言われる数値の目安は、以下のとおりです。

5%:一般的に優良と言われる

ちなみに私自身は、日本のグロース株投資において、下記のようにROAをチェックしています。

  1. ROAが10%以上か?
  2. それが継続しているか?

一般的な目安より上を見ているのは、後述でちょっと触れるROEとの整合性をとっているからです。

そして『①ROAが10%以上』に当てはまらない銘柄には投資しないのか?と言われれば、そんなこと無いです。
ただ、将来は10%以上になると思われる銘柄を狙うようにはしています。

また『②それが継続しているか?』についても同様の考え方をしています。

ROAとROEの違い【どちらが重要なのか?】

違いですが、結論、『銀行などから借りたお金』が含まれるか?否か?です。

ROAとROEの各々の定義を示すと、下記となります。

ROAの定義

1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金+銀行などから借りたお金を、どのくらい効率良く使えたか?』を表す数値

ROEの定義

1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金を、どのくらい効率良く使えたか?』を表す数値

ROEの方は『銀行などから借りたお金』が含まれていませんよね。ここが大きな違いです。

なおROEの詳細をご存知ない方は、以下の記事も参照いただければと思います。

参考記事

株式投資で見かけるROEって何なのか?がイマイチ分からない ROEが良いって判断できる目安はどのくらいなのか?知りたい ROEの具体的な[…]

じゃあ、一体どちらの方が重要なのでしょうか?

ネタバレ!ROAもROEも両方重要です

いきなりネタバレですが、両方とも重要。
なぜなら似ているようで、特徴が違うからです。

  1. ROEの方がメジャーな指標
  2. ROAの方が信頼性が高い

まず『①ROEの方がメジャーな指標』は、みんながROEを見ているため、自分だけ知らないと不利になりやすいです。なのでROEの方が重要と言える。

そして『②ROAの方が信頼性が高い』ですが、ROEはその気になれば企業側が数値をごまかすこともできるためです。この点でROAの方が重要とも言える。

つまり煮え切らないようですが、ROAもROEも両方重要なわけです。

繰り返しになりますが『その気になれば企業側がROEをごまかせる』などの詳細は、以下を参照ください。

参考記事

株式投資で見かけるROEって何なのか?がイマイチ分からない ROEが良いって判断できる目安はどのくらいなのか?知りたい ROEの具体的な[…]

まとめ

今回は、ROAの定義・目安と使い方・ROEとの違いをご紹介しました。
まとめると以下となります。

  • ROAとは、1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金+銀行などから借りたお金を、どのくらい効率良く使えたか?』を表す数値
  • 日本のグロース株投資において、ROAが10%以上か?それが継続しているか?をチェックする
  • ROAとROEの違いは『銀行などから借りたお金』が含まれているか否か?
  • ROAとROEは、二つともチェックするのが吉

以上、ご参考いただけますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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