株式投資に出てくるROEとは?目安や使い方と共に簡単に解説

  • 株式投資で見かけるROEって何なのか?がイマイチ分からない
  • ROEが良いって判断できる目安はどのくらいなのか?知りたい
  • ROEの具体的な使い方も知りたい

近年、日本でも重要視されつつあるROEですが、『イマイチ良く分からない』という方も多いようです。

過去の自分もそうでした。なので今回は上記のような要望に応える記事を用意しました。
記事を書いた私ですが、こんな感じの人間です。
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この記事では、ROEの意味や確認方法』また『株式投資での使い方』を解説。後半ではROEの注意点にも触れました。

記事は大体3分ほどで読み終わるはず。3分後には『ROEの意味と使い方』が分かるようになっています。

先に結論をお伝えします

  • ROE=1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金をどのくらい効率良く使えたか?』を表す数値
  • 将来、ROEが15%以上になるだろうと思える銘柄が良い

上記のとおり。

流し読みでも充分に有益ですので、ぜひ最後までご覧ください。

まずは、ざっくりと知っておきたいROEの特徴

特徴は下記のとおり。最初にざっくりとおさえておきましょう。

  • 外国人投資家が重要視してきた
  • あのバフェット氏が重視していることで日本にも広まった
  • 2014年にできたJPX日経インデックス400の選定基準である
  • 経営者が優秀かどうか?の判断に使われるようになった
  • 機関投資家の投資判断基準は、一般的にROE8%以上
  • 要するに、近年日本でも流行っている重要な数値

続いて、具体的な話に入ってまいります。

ROEとはズバリ!こういう意味を表している数値

ROE。
正式な名前は『Return On Equity(リターン オン エクイティ)』。
日本語訳だと『自己資本利益率』。

これが何なのか?をズバリ定義すると、以下のとおりです。

1年間の純利益を稼ぐために『株主から預かったお金をどのくらい効率良く使えたか?』を表す数値

例えば、

A社が株主から預かったお金(自己資本)1億円を使って、1年間で純利益1,000万円を稼いだ。
B社は自己資本の1億円を使ったのに、1年間で純利益500万円しか稼げなかった。

とします。

A社の方が2倍効率の良い稼ぎ方をしていると言えますよね。
つまり、この効率の良さを表しているのがROEです。

上記の例だと、ROEは次のとおり。

  • A社のROE=10%
  • B社のROE=5%

また、ROEの計算式は下記となります。

(当期純利益÷自己資本)×100

この式は知っておいて損はないと思います。

ただ、わざわざ計算しなくともOKです。
理由は次で解説します。

ROEの具体的な確認方法 ※計算式は不要です

有名な株式情報サイト『株探』に無料登録すれば簡単にROEを確認できます。
株探 |【株式の銘柄探検】サイト

なので、わざわざ計算する必要はありません。

ROEを表示した株探の画面

『株探』の検索窓に確認したい企業名を入れて表示し、『決算』メニューをクリック後に、『収益性』タブメニューをクリックすればOKです。

ROEの目安になる数値や使い方を解説

ここまでおさえていただいたところで、具体的にROEをどう使っていくのか?を紹介します。
ROEだけで投資判断をすることはありませんので、あくまで銘柄分析の1項目としてご参考ください。

まず、ROEが良いと言える数値の目安は、以下です。

  • 8%:機関投資家が判断基準としている
  • 10%:一般的に優良と言われる
  • 15%:バフェット氏が判断基準としている
  • 20%:一般的に超優良と言われる

で、私自身は、グロース株投資(日本株)において、下記のようにROEをチェックしています。

  1. ROEが15%以上か?
  2. それが継続しているか?
  3. 負債が多過ぎないか?(※重要)

もちろん『①ROEが15%以上』に当てはまらない銘柄には投資しないのか?と言われれば、そんなことはありません。
あくまでチェック事項の1つに過ぎないからです。

ですが、少なくとも将来は15%以上になるだろうと思える銘柄に投資するようにしています。

また『②15%以上が継続しているか?』についても同様です。

そして実は『③負債が多過ぎないか?』をあわせてチェックすることが超重要。
ROEの注意点に関係するためです。

ROEの注意点!企業側は数値をごまかすことも可能?

ROEは『1年間の純利益を稼ぐために、株主から預かったお金をどのくらい効率良く使えたか?』を示した数値です。
これには、銀行などから借りたお金を効率良く使えたか?は含まれていません。

なので、企業側がROEを高く見せかけたいと思った場合、以下の手順で実現できてしまいます。

  1. 銀行からお金を借りまくる(負債が増える)
  2. 借りたお金で株主から預かったお金を返す(自己資本を減らす):『自社株買い』という

例えば、

C社は、株主から預かった2億円を使って、利益2,000万円を稼いだ。→ROEは10%

D社は、株主から預かった1億円と銀行から借りた1億円、合計2億円使って、純利益2,000万円を稼いだ。→ROEは20%

実質的な、C社とD社の経営効率は同レベルです。
しかしROEだけを見ると、D社の方が2倍効率が良いように思えますよね。

ここが盲点!つまり、企業側がその気になれば、ROEだけを高めて経営効率が良いと見せかけ可能ということ。
上記を見抜くために、負債が多くないか?を併せてチェックするのがマストになるわけです。

なお、株主から預かったお金を返すこと(自社株買い)自体は、悪いことではありません。
むしろ株価上昇の要因となり、良いことと言えるでしょう。

問題なのは、借金して自社株買いを行うこと。理由は先述のとおりです。

まとめ

ROEの定義と使い方を、その注意点も含めてご紹介しました。最後にまとめです。

  • ROEとは『1年間の純利益を稼ぐために株主から預かったお金をどのくらい効率良く使えたか?』を表す数値
  • ROEが15%以上か?それが継続しているか?をチェック
  • 株式情報サイト『株探』に無料登録すれば簡単にROEを確認できる
  • 企業側がその気になれば、ROEを高く見せかけることも可能
  • なので『負債が多過ぎないか?』を併せてチェックするのが吉

以上、ご参考いただけますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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