- フル(オール)オンチェーンNFTとは?何?
- 概念は知ってるけど実際どんな仕組みなの?
- 中身も見つつ一般NFTとの違いを理解したい
最近、目にするようになってきた『フルオンチェーン/オールオンチェーンNFT』という言葉。
一般的に言って『なんとなく概念は知ってるけど、詳しい仕組みは分からないよ』という初心者が多いと思います。
プロフィールは下記のとおり。
- システム会社のWebエンジニア 兼 UIデザイナー
- 過去、仮想通貨で4万円を100万に増やせました
- NFTについては、たしなむ程度に研究しています
- 著者 プロフィールページはこちら、連絡はこちら
この記事では、一般的なNFTと比較しながらフルオンチェーン/オールオンチェーンNFTの仕組みを解説。NFTを構成する実物のコード(簡単です)も紹介します。
お読みいただくと、フルオンチェーン/オールオンチェーンNFTと一般的なNFTの違いを、内部の構造をふくめ、速攻で理解可能です。
『フルオンチェーンNFT』と『オールオンチェーンNFT』は同じ意味。本記事では、このあとの記載を『フルオンチェーンNFT』に統一してます。
また、もし『NFTって何?』という場合は、以下の記事の前半を最初にご確認ください。
NFTって何?わかりやすく答えると【唯一性の証明付きデータ】
ぜひ、最後までご覧くださいませ。
(※記事で使用している『仮想通貨』とは【暗号資産】のことを指します)
【結論】フルオンチェーンNFTとは何なのか?
いきなり結論から言ってしまうと、下記のとおり。
フルオンチェーンNFTとは?
構成している3つのデータ『①識別データ②メタデータ③作品データ』を、全てブロックチェーン内に格納しているNFT。
補足【中級者向け】
『①識別データ③作品データ』は、内容を分かりやすくするための便宜上の名称です。
対して、フルオンチェーンでは無い、一般的なNFTは次のとおり。
一般的なNFTとは?
構成している3つのデータのうち『①識別データ』のみをブロックチェーン内に格納、『②メタデータ③作品データ』はブロックチェーン外のどこかのサーバーに格納しているNFT。
補足【中級者向け】
厳密には一般的なNFTの『②メタデータ③作品データ』はNFTに含まれないとも言えます。NFTとはブロックチェーン上で発行された固有の識別子(ID)を持つトークンのことだから。
ただ、OpenSeaなどの普及により全部含めてNFTとの解釈が一般化されており、本記事もそれに準拠してます。
上記のとおり。
とは言え、初心者の方は『うわ!何か補足もついてるし、理解するのが面倒くさそう』って萎えるかもしれません。
この点、補足【中級者向け】の意味が分からない場合は無視でOKです。
その上で、面倒くさそうである下記の項目を解説します。
- 『①識別データ②メタデータ③作品データ』とは?
- 『ブロックチェーン内に格納してる』の意味とは?
順番にサクサクッと見ていきましょう。
『①識別データ②メタデータ③作品データ』とは?
後ほど実物を紹介しますので、まずは概要をザックリ理解ください。
- ①識別データ
唯一性などを示す情報 - ②メタデータ
作品名などの付帯情報 - ③作品データ
画像・動画など可視聴情報
上記のとおりで、ひとつのNFTは3つの情報で構成されている感じです。
『ブロックチェーン内に格納してる』の意味とは?
こちらはシンプルに、以下のことを表してると考えればOK。
- 【補足】同期とは?
- 常に同一性が保持される仕組みのこと。
ブロックチェーンの場合、一つのノードでデータが正当に更新されると、他のノードで保存されているデータにも更新内容が自動的に反映される。逆に、一部のノードのデータが破損しても、他のノードの正常なデータを取り込み自動的に修復される。
例えば、『フルオンチェーンNFTならシンボル』と言われている、Symbolブロックチェーンのノード数は約1,300台(2022/5時点)。この1,300台に同じデータが保存されます。
さらに同期されてるので、1,300台のうち、どこか一つのデータが壊れても自動で修復してくれるわけです。
一方、当たり前ですが、ブロックチェーン外のサーバーに格納されている場合、壊れたら人間が復旧させる必要が出てきます。
一般的なNFTとフルオンチェーンNFTのイメージ図
というわけで、今までの話を、イメージ図付きで繰り返してみます。
下記を、おさえておきましょう。
一般的なNFT
構成している3つのデータのうち『①識別データ』のみをブロックチェーン内に格納、『②メタデータ③作品データ』はブロックチェーン外のどこかのサーバーに格納しているNFT。
フルオンチェーンNFT
構成している3つのデータ『①識別データ②メタデータ③作品データ』を、全てブロックチェーン内に格納しているNFT。
上記をおさえておけば、基本的には十分なはずです。
とは言え『イヤ、しおかわさん、何となくはイメージできるんだけど、実物を見ないとピンと来ないのよ』と感じる方もいると思います。過去の私も同じことを感じました。
なので、本記事では実物を見つつ、さらに深いところまで理解していくことにします。
実物のコードを見てNFTを深く理解する【簡単】
百聞は一見に如かずということで、ここからは実物のコードを見ながら解説します。
対象は次の2つです。
- ①OpenSeaで作成したNFT
= 一般的なNFT - ②COMSAで購入したNFT
= フルオンチェーンNFT
なお、『コードは苦手』という方も、要点のみ抜粋し簡略化してますので、ご安心くださいませ。
①OpenSeaで作成した一般的なNFT
上記は、私が適当に描いたアイコンを、マーケットプレイスOpenSeaを使ってNFT化したもの。つまり一般的なNFTです。
こちらを題材に考察していきましょう。
繰り返しになりますが、一般的なNFTの構造は、以下のとおりでしたね。
- ①識別データ
ブロックチェーン内 - ②メタデータ
ブロックチェーン外 - ③作品データ
ブロックチェーン外
上記の構造が、どんな感じで実現されているのか?を、題材を使い深堀っていきます。
一般的なNFTの『①識別データ』
ブロックチェーン内に格納されたデータを見るには、ブロックチェーンエクスプローラーという画面を使います。
題材のNFTはEthereumで作成してますので、Ethereumブロックチェーンエクスプローラー(通称イーサスキャン)を見ましょう。
【参考】イーサスキャン
https://etherscan.io/
題材の識別データが表示されたイーサスキャン画面は、以下です。
こちら、次のように2つのコードが識別データとして、ブロックチェーン内に格納されてますね。
8712988592183185607478292742133421793515440706603679783029028034046635016193
ipfs://bafkreifvkbv2mmdedyoii24jlcxhas4ruashftyzlkxahexms6vvxcdcdq
青文字の乱数はトークンID(固有の識別子)。NFTに唯一性があると言われるのは、このIDがあるからです。
そして、実は大事なのが赤文字のコード。これはメタデータへのリンクになっています。
上記を見ることで、識別データからブロックチェーン外のメタデータへのリンク構造を、実物レベルで理解いただけるはずです。
それでは早速、リンクされているメタデータの実物を見てみましょう。
一般的なNFTの『②メタデータ』
これは、BraveというIPFSネットワークに対応した次世代Web3.0ブラウザで見ることが可能です。※IPFSについては後ほど補足説明
Braveブラウザに興味のある方は、下記の記事をご覧ください。
【完全無料】Braveブラウザを利用しタダでBATをもらう手順
ブラウザのURL窓にリンクURLをコピペして叩くとメタデータを表示できます。
実際に表示されたものは次のとおり。
{“image_url”: “ipfs://bafybeiazf77gttjblfexm7mnjadtllkhlsjfgdf3x42r47u46k4koqjdb4/image“, “name”: “Shiokawa-Icon”, “description”: “Main icon of Takeshi Shiokawa”, “external_url”: “https://twitter.com/shiokawa_t”}
上記、ゴチャゴチャとコードが並んでいますが、着目いただきたいのは赤文字のコード。これは作品データへのリンクを表しています。
というわけで、ちょっとダルイですが、今度はメタデータからリンクされた作品データを見てみましょう。
一般的なNFTの『③作品データ』
先ほどと同様に、BraveブラウザでリンクURLを叩いてみます。
上記のように、作品データの画像が表示されました。
つまり、識別データから、ブロックチェーン外のメタデータにリンクし、さらにメタデータから作品データにリンクしているわけ。
以上、一般的なNFTの実物コードをイメージ図に当てはめると、下記のような感じです。
ここまで読んでいただいた あなたになら、パッと見で理解いただけると思います。
IPFSについて補足説明【中級者向け】
この中級者向けの補足をスキップしても、この後の内容は理解できます。
フルオンチェーンNFTの説明に移動したい方は、こちらをクリックしてください。
先ほど出てきたIPFSについて解説しておきます。
この項目は中級者向けですので、専門用語に対する補足は入れてません。悪しからずでお願いします。
題材のNFTはOpenSeaでMintし、メタデータフリーズを行ったものです。
OpenSeaは、メタデータフリーズされたメタデータと作品データに関して、NFT.Storageというサービスを利用しています。
上記NFT.Storageとは、大まかに言うと『データをIPFS上のFilecoinサーバーにアップロードするサービス』です。
で、一般的なNFTの大半には、この仕組みが使われていると。
要するに、一般的なNFTはブロックチェーン外のデータについて、IPFSとFilecoinサーバーに依存しています。
IPFSとFilecoinサーバーの特徴は以下のとおり。
IPFSの特徴
- IPFSとは ハイパー メディア プロトコル
- ざっくり言うとネットワーク規格の名前
- URLがドメインでなくハッシュ値となる
- ハッシュ値は、ファイルそのものを表す
上記の利点は、IPFS上のメタデータと作品データが消えたとしても、その復旧先は残り続ける点。
なぜなら、ハッシュ値が同じデータをIPFSネットワーク上にアップロードし直せば良いからです。
IPFSネットワーク上にアップロードとは、下記のFilecoinサーバーにアップロードと同じ意味になります。
Filecoinサーバーの特徴
- IPFSネットワークと二人三脚のサーバー達
- 余ってるサーバー領域を提供し稼げる仕組み
- データの格納者に仮想通貨FILが支払われる
- FIL支払い情報はブロックチェーンが刻まれる
- 格納データはブロックチェーンに刻まれない
上記で注意したい点は、格納されたメタデータや作品データはブロックチェーンに刻まれない点。要は、格納データの永続性は追求していない点となります。
『格納状況によるFIL支払い情報』と『格納データそのもの』の取り扱いを、混同している発信。
つまり、Filecoinサーバーは、メタデータと作品データをブロックチェーンに格納という誤情報が、たまにあるので要注意です。
IPFSネットワーク&Filecoinサーバーのまとめ
まとめると下記のとおりです。
復旧にはハッシュ値が同じファイルをバックアップ保持しておく必要がある。
こんな感じで、補足は以上となります。
②COMSAで購入したフルオンチェーンNFT
上記は、私がCOMSAというマーケットプレイスで購入した、SymbolのフルオンチェーンNFT。作者は下記のツイートで紹介されているアーティストの方です。
通貨を日本円で受け取ることができる #COMSA の #NFTマーケットプレイス は魅力! #チャリティーオークション もここで初体験!支援と声援で感動!!っとusatyun さんhttps://t.co/QAXpXeV2H7#NFTs #デジタルアート #XYM
— COMSA Japan (@comsadotio) May 27, 2022
こちらのアート作品を題材に、先と同様、実物のコードを紹介していきます。
しつこいようですが、フルオンチェーンNFTの構造は以下でしたね。
- ①識別データ
ブロックチェーン内 - ②メタデータ
ブロックチェーン内 - ③作品データ
ブロックチェーン内
では、題材を使って考察してみましょう。
フルオンチェーンNFTの『①識別データ』
Symbolブロックチェーン内のデータを、Symbolブロックエクスプローラーを見て、確認していきます。
【参考】Symbolブロックエクスプローラー
https://symbol.fyi/
題材の識別データが表示されたエクスプローラー画面は下記です。
なんか色々と書いてありますが、要点を抜き出すと以下となります。
モザイクID 12E3C2B6649499C5
相対量 1
まず、赤文字の英数字、モザイクIDは固有の識別子です。
そして、青文字の『1』は、この世に一つしか供給されていない証明を表しています。
また、一般的なNFTと違って、メタデータへのリンクは書いてありません。当たり前ですが、メタデータも一緒にブロックチェーン内に格納されているからです。
フルオンチェーンNFTの『②メタデータ』
メタデータもブロックチェーン内にあるため、さらにエクスプローラー画面を見ていきます。
{
version: “comsa-nft-1.0”,
name: “usatyun”,
title: “#014 happy Valentine”,
hash: “108f1b026cc35aba70a4126db0985078b39c8cfc1a4880be913c7a09974f9b8c”,
type: “NFT”,
mime_type: “image/jpeg”,
media: “image”,
address: “NDFG6I5EFYTY7NCM4IANBJCRQSMHGSXXOPSVSTA”,
mosaic: “12E3C2B6649499C5”,
endorser: “N/A”
}
上記のような感じで、作品名などの付帯情報(=メタデータ)がブロックチェーン内に格納されています。※コードの意味が分からなくても記事の理解には影響ありません
なお当然、一般的なNFTと違い作品データへのリンクは書いてないです。
フルオンチェーンNFTの『③作品データ』
では、最後にフルオンチェーンNFTの作品データが、どのようにブロックチェーン内に格納されているのか?実は、ここが割とキモになるかもです。
Symbolブロックエクスプローラー画面は、以下のとおり。
上記の赤枠部分のコードを抜き出してみましょう。次のとおり。
9j/4QEwRXhpZgAATU0AKgAAAAgACAESAAMAAAABAAEAAAEaAAUAAAABAAAAbgEbAAUAAAABAAAAdgEoAAMAAAABAAIAAAExAAIAAAAZAAAAfgEyAAIAAAAUAAAAmAITAAMAAAABAAEAAIdpAAQAAAABAAAArAAAAAAAAABIAAAAAQAAAEgAAAABQWRvYmUgRnJlc2NvIDIuNy42IChpT1MpAAAyMDIyOjAyOjE0IDE1OjE1OjEzAAAIkAAABwAAAAQwMjIxkAQAAgAAABQAAAESkQEABwAAAAQBAgMAoAAABwAAAAQwMTAwoAEAAwAAAAEAAQAAoAIABAAAAAEAAAVZoAMABAAAAAEAAAVZpAYAAwAAAAEAAAAAAAAAADIwM~AooooAKKKKACiiigAooooA/9k=
上記のコード(Base64という形式のコード)ですが、途中を省略しています。なぜなら、なんと!357,616文字もあるため、とても書ききれないからです。
そして実は、このコード=作品データ、つまり画像そのものなんです。
補足【中級者向け】
357か所のメッセージ領域に分割されているコードをつないでいますが、内容を分かりやすくするため手続きの紹介を省いています。
357,616文字のコード=画像
『はぁ?どういうこと?』と思われるかもです。
ですが落ち着いて考えてみれば、スマホなりPCなりで表示できるものは、すべてプログラム的なコードで作られていますよね。
論より証拠ですので、357,616文字のコードに簡単なHTMLを追記して、この下に貼り付けてみました。
この上に、実際のアート画像が表示されているはずです。
もし分かる方は、F12などからブラウザの開発者ツールを使い、HTMLコード(imgタグsrc値)を確認してみてください。※意味が分からなければ無視でOK
以上を踏まえ、フルオンチェーンNFTの実物をイメージ図に当てはめると、下記となります。
識別データ、メタデータ、作品データが全ノードに保存・同期されている。
結論、上記によりフルオンチェーンNFTは、3つのデータの永続性をトコトン追求している感じとなります。
全てのNFTをフルオンチェーンにできない理由
なるほど!フルオンチェーンNFTには、3つ全てのデータの永続性というメリットがあるのか。実際の構造も含めて分かった。
でも、だったら『全てのNFTをフルオンチェーンにすれば良いのでは?』そう疑問に感じるかもです。
この点については、下記のツイートをご覧ください。
何度でも言おう。現状、イーサリアムだと40KBちょいの画像をフルオンチェーンするのに100万円以上かかるのに、(#COMSA 経由の場合)#Symbol だと1MBまでで2,700円(最大20MBで55,000円)で済むって鬼のような優位性を生かそう。謳おう。刻もう。
— トレスト/Tresto🐺 (@TrendStream) April 18, 2022
上記は、Symbol超有識者 兼 フルオンチェーンNFTアーティストのトレストさんによるツイート。要点は以下ですね。
フルオンチェーンにかかる費用
・イーサ:40KBで100万円以上
・Symbol:1MBまでで2,700円
※2022/4時点の費用
つまるところ、一般的なNFTでは死ぬほど作成費用がかかるので、とても無理なわけです。
なぜ、Symbolだと安価に作成可能なのか?
理由は、『100回分のデータをまとめて一撃で送信できる』高度な機能を簡単に使えるためです。
この機能を『アグリゲートトランザクション』と呼び、Symbolの強みの一つになります。
上記によって、膨大なデータ(357,616文字のコードなど)を、安価にブロックチェーン内へ送信できるわけですね。
なお、Symbolの特徴などはこちらの記事でまとめています。
最近Symbol・XYMに興味を持ち始めたので、情報収集したいと思う。とは言え、Twitter上の会話が理解できず、ぶっちゃけ困ることも多い。 […]
フルオンチェーンNFTの作り方【2つあります】
続いては、フルオンチェーンNFTの作り方について。
まず前提として、Symbolブロックチェーンを使うのが吉です。なぜなら前述のとおり、手数料を現実的な額におさえられるから。
また、もしイーサリアムで実現する場合、色数を減らしサイズを超小さくする必要がある上に、手数料も鬼高になってしまいます。
上記を前提として、作成方法は主に2つです。下記のとおり。
- 方法①:NFT-Driveを使う
- 方法②:COMSAを使う
それぞれ、紹介します。
方法①:NFT-Driveを使う
フルオンチェーンNFT発行サービス『NFT-Drive』。
このサービスは、現代技術最強の永続性を追求したNFTを発行することが可能です。
理由は以下のツイートをご覧ください。
強固な点は、秘密鍵をNFT生成時に破棄します。これによって、誰にも改ざんすることができない、される可能性もないNFTが出来上がります。
— ENAKO♂@NB7KLADNDPXEBL5SAH56L66AZDG2BSS3ABLPAMY (@cryptcoin001) May 6, 2022
これが特許出願中の技術でもあるのですが、世界で一番純度の高いNFTができる秘密でもあります。
上記はNFT-Driveチーム、ENAKOさん(@cryptcoin001)のツイート。
要点は次のとおりです。
秘密鍵をNFT生成時に破棄します
まず、フルオンチェーンNFTといえど、作成時の秘密鍵があれば(マーケットプレイスが保持)、メタデータの編集は可能です。
これは、ブロックチェーンとして正当な機能になります。
一方、NFT-Driveは、この秘密鍵すら使えなくしますよ!と言っている。
つまり、NFT-Driveで発行したNFTに対しては『たとえ誰が望もうが編集すら絶対に許さない』というわけです。
なので、一点物のアート作品や記念・思い出の作品、または知的財産など重要データのNFT化に適していると言えます。
なおマーケットプレイスでは無いので、入札機能などはありません。
売買などは個人間で行う運びです。
【参考】NFT-Drive公式サイト
https://www.nft-drive.com/
方法②:COMSAを使う
COMSAとは、SymbolブロックチェーンによるフルオンチェーンNFTのマーケットプレイス。主な特徴は以下のとおりです。
- NFT作成が無料になる制度あり
- 上記をエンドースメントと呼ぶ
- 日本円での売上受け取りも可能
上記、とても取っつきやすい仕組みになっています。
詳細や始め方の手順は、ねむぐまさん(@nembear)のnoteを参考にするのが吉でしょう。
【参考】ねむぐまさんのnote
NFT初心者でも安心。COMSA登録方法。
ねむぐまさんは、日本NFT美術館で1位を受賞されている巨匠、Maho先生(@mahorobart)を始め、多数のエンドースメントをされている方です。
- 【補足】エンドースメントとは?
- COMSAにおいて、クリエイターのNFT作成手数料と初回の販売手数料を代行支援する制度。支援者を『エンドーサー』と呼ぶ。エンドースメントしたNFTが売れると(初回販売時のみ)、エンドーサーは販売手数料を受け取ることができる。
下記ツイートにあるとおり、Maho先生はクリエイターとしてのCOMSAの感想も述べておられます。
私のインタビュー記事が掲載されました。
— Maho (@mahorobart) May 17, 2022
創作する側が感じたことを書いた読み物として読んでいただけると嬉しいです。 https://t.co/PeukTpcrcB
#COMSA #Symbol #NFTs
私も拝読し、クリエイターの方の考えを知ることができて、非常に勉強になりました。
あなたにとっても、参考になるかもしれません。
というわけで、以上がフルオンチェーンNFTの作成方法の概要です。
【まとめ】リスクヘッジが大切になると思う
こんな感じで、今回はフルオンチェーンNFTの仕組みを解説しました。
最後に復習として、一般的なNFTとフルオンチェーンNFTの構造イメージを再掲載しておきます。
一般的なNFTの構造
フルオンチェーンNFTの構造
上記、現在の主流は、OpenSeaを使った一般的なNFTになります。確かにOpenSeaは、スタイリッシュで使いやすいですしね。
とは言うものの、この状況がずっと続くとは限らないかもです。
なぜなら、ブロックチェーンの外に格納されているメタデータと作品データに何が起こるか?分からないから。
もちろん、何も起きないかもしれません。
それなら当然、私にとっても万々歳!今ある全ての正当なNFTの永続を願っているためです。
でも、もしかしたら数年後にデータが消えるなどの事象が多発し、混乱が発生する可能性もありますよね。
上記を考えた際に大切になるのはリスクヘッジ。
つまり、一般NFTとフルオンチェーンNFTの両方に慣れておくことだと思います。
最後に独り言というか戯言です
現在の主流というものは、それ以外のものを軽視したり、無視したりする傾向があります。今のままが続くことを願う無意識が、言動に表れるからです。
例えば、ひと昔前、TV・芸能界はYouTubeをバカにしていました。
もっと昔、固定電話業界は『携帯電話なんて金持ちか変わり者の実用性に欠けるオモチャだ』と評価してました。
でも結局、デカいシフトチェンジが起きました。
ちょっと大げさかもですが、いつ・どんなきっかけで、NFTにもシフトチェンジが起きるか分かりません。
なので、今からフルオンチェーンNFTにもツバを付けておくことが吉なはず。
上記、NFTクリエイターでもないブロガーの戯言ですが、心の片隅にお留め置きいただけると嬉しく思います。
私も引き続き、NFTをより深く理解できるよう修行してまいります。
【参考】NFT-Drive公式サイト
https://www.nft-drive.com/
【参考】ねむぐまさんのnote
NFT初心者でも安心。COMSA登録方法。
本記事が、フル(オール)オンチェーンNFTの理解への一助となれれば幸いです。
最近Symbol・XYMに興味を持ち始めたので、情報収集したいと思う。とは言え、Twitter上の会話が理解できず、ぶっちゃけ困ることも多い。 […]