Symbol・XYM 委任ハーベストノードの選び方【3つの手順】

  • SymbolXYM)の委任ハーベストを始めようと思う
  • でも委任先ノードを、どう選べば良いか?分からない
  • なので、おすすめの選び方や注意点を教えて欲しい

委任先ノード選びの手順を理解しておくことは大切です。知らないと損をする可能性もあるからです。

でも、『手順?知らないよ!検索しても設定方法ばかりで、選び方は出てこないし…』という初心者の方も多いでしょう。

2021/06頃の私も、同じように悩み途方にくれていました。
プロフィールは以下のような感じ。

この記事では、私の経験および調査から『委任ハーベストノード選び方のポイントとおすすめ手順3つ』を解説。いくつか注意点にも触れました。

お読みいただくと、あなた自身が納得できるノード選びをできるようになるはずです。

本記事のネタバレ

各ノードの特色・タイプを知り、自分の価値観に合わせて自由に選ぶ。

また、私は上記プロフィールのとおりノードの運営者ではございません。ですので、特定のノードを推すことに利害関係はなく、中立的な記事となっています。

ぜひ最後まで、ご安心の上、ご通読ください。
(※記事で使用している『仮想通貨』とは【暗号資産】のことを指します)

【結論】あなたの価値観に合わせ自由に選ぼう

価値観に合わせて自由に選ぼう

『委任先ノードは、あなたの価値観に合わせて自由に選ぼう』がオススメな選び方の結論です。

委任先ノードを自由に選ぶ。これは当たり前なのでご理解いただけると思います。
一方、『価値観に合わせて…うむむ』って感じですね。

価値観?いや、別に儲かりたいだけだし。

上記、私も同意です。正直、儲かりたいから委任ハーベストやっています。
ただ、儲かると言っても実は色々な実現方法があります。例えば、次のとおり。

  • あなたの委任が、Symbol関連ツール開発者への支援になる→画期的なツールが作られる→XYMの価格上がる→儲かる。
  • あなたの委任が、Symbol決済を行う店舗推進の支援になる→実体経済でXYMが使われる→XYMの価格上がる→儲かる。
  • あなたの委任が、Symbol関連の面白いイベントの支援になる→Symbolの注目度が上がる→XYMの価格上がる→儲かる。
  • あなたの委任先ノードの運営者が、還元(※後述します)を行ってる→ハーベスト報酬以外にXYMをもらえる→儲かる。

つまり、委任ハーベストで支援もできるし、儲かるといっても色々なルートがあるってこと。そして、どれを選ぶかは、あなたの価値観しだいです。

この辺りは、後ほど委任先ノード選びの3つの手順で詳しく解説します。

ノードをコロコロ変える=手数料の無駄【長期委任が吉】

当たり前ですが、委任先ノードを変えるのは個人の自由です。いつでもできます。

でも、何回もコロコロ変えるのは得策ではありません。そのたびに手数料がかかるからです。

一回一回はわずかな額ですが、チリ積で損をします。ここは注意点ですね。

なので実は、価値観に合わせたノードを選びは、損を避けることにもつながります。
『そのノードに長期的に委任しよう』という気持ちが生まれるためです。

ノードを変えるとハーベスト確率が上がるは勘違い

たまに勘違いされるので、解説しておきます。ご存知の方は無視してください。

原則、ハーベストが来る確率は、委任先ノードでは決まりません。そのノードのサーバーが貧弱で、正常に稼働していないなどの例外はありますが。

なぜならハーベスト確率は、その方個人のインポータンススコアで決まるからです。

ハーベスト確率とは?
ハーベスト報酬は抽選みたいに突然やってくるものであり、その確率のこと。短期的に見るとバラけているようでも、長期的には確率に収れんされる。
インポータンススコアとは?
ハーベスト確率を決めている得点のこと。『XYMの保有量+支払った手数料など』によって決まる(95%保有量で決まる)。
なお、ハーベスト確率は個人のインポータンススコアによって決まり、委任先ノードのインポータンススコアとは無関係。

ゆえに、委任先ノードをコロコロ変えることは無駄であり損するかもと覚えておきましょう。

上記、言葉の定義など厳密でない部分もありますが、ノード選びの基礎知識として、ゆるっと理解しとけばOKです。
それでは続いて本題、ノードの選び方3つの手順に入ります。

委任先ノードを選びのおすすめ手順【3つある】

委任ノードを選びのおすすめ手順【3つある】

おすすめの手順は次のとおりです。

  • 手順①:各ノードのタイプを知る
  • 手順②:ノードリストをチェック
  • 手順③:Twitterを見て深堀りする

それぞれ、細かく解説します。

手順①:各ノードのタイプを知る

前半でお話ししたとおり、委任先ノードはあなたの価値観に合わせて選ぶのが吉。

とは言えそれには、どんなノードがあるか知らないと無理ですよね。ですので、まずは色々なノードのタイプを知りましょう。

具体的には、以下のようなタイプがあります。

  • タイプ①:発展活動型ノード
  • タイプ②:活動支援型ノード
  • タイプ③:XYM還元型ノード
  • タイプ④:特典付与型ノード
  • タイプ⑤:社会貢献型ノード
  • タイプ⑥:本来役割型ノード

上記について、一つ一つ見ていきます。

補足:
タイプ名は正式名称とかではなく、内容を分かりやすくするための私の造語になります。あしからずでお願いします。
また、活動支援型+社会貢献型のように重複してるノードも多数あります。お留め置きください。

タイプ①:発展活動型ノード

まずは、ノード運営者が、Symbolの発展につながる活動を行っているタイプから。わかりやすいのは、Symbol関連のツール開発などしているエンジニアの方のノードでしょう。

ただ、以下のように他にも色々あります。

例えば、店舗のXYM決済導入を推進している。関連ドキュメントの翻訳をしている。トピックを分かりやすく記事にしているなど。

Symbol経済圏の発展につながる活動を、あなたの委任によって支援する感じです。

タイプ②:活動支援型ノード

続いて、上記の発展活動を行っている方に、ノードの報酬を使い支援しているタイプ。

このタイプの運営者は、Symbolの有識者が多いのが特徴です。

なので、委任による支援先はプロに任せる感じで、信託っぽいと言えるかもです。

あなたの価値観にピッタリなものがあるかもしれません。色々、調べてみると良いですね。

タイプ③:XYM還元型ノード

こちらは、ノード報酬を委任ハーベスターにXYMで還元してくれる、つまりXYMがもらえるタイプ。

例を挙げると、委任時に〇〇XYMプレゼントとか、ハーベスト収穫時に〇〇%還元、ノード報酬の〇〇%を山分け還元など。

XYMを少しでも増やしたい人にはピッタリ!でして、人気のあるタイプです。

また、一口に還元型と言っても様々あります。ご自身に合うものを調査しましょう。

タイプ④:特典付与型ノード

先ほどの、XYM還元型がXYMをもらえるタイプだったのに対し、こちらはXYM以外の特典がもらえるタイプ。

例として、イラストのNFTプレゼントとか、SymbolやXYMのロゴ入りグッズプレゼントなど。

これは神レベル!というアート系のものなんかもあります。素敵な特典に出会えたら、ぶっちゃけ嬉しいですよね。

タイプ⑤:社会貢献型ノード

続いては、ノードの報酬を、社会貢献に役立てているタイプ。ここで言う貢献は、特にSymbol経済圏に限定されるものではないです。

例えば、各種団体などへの寄付やボランティア活動など。

価値観に合うようでしたら、委任ハーベストを通じた社会貢献を考えてみるのも良いかもしれません。

タイプ⑥:本来役割型ノード

最後に、今まで紹介したような活動を特に行っておらず、ノード本来の役割のみを行っているタイプ。

ノードの役割とは?
ざっくり言うと、取引記録のブロックを管理・監視しネットワークを保全すること。

上記の役割のみを行っているノードは、独自の特色を出しているタイプと比べて、委任者が少ない傾向にあります。

とは言え、仮に本来役割型がすべて無くなったらヤバイです。ブロックチェーンの存続にも関わってきます。

なので、特別なことを行ってないノードにも長く運営して欲しい!という願いをこめ、委任してみると吉かもしれません。

補足です。当然ですが、活動の有無にかかわらず、正常稼働しているすべてのノードは本来の役割を果たしている存在となります。

手順②:ノードリストをチェック

ノードリストをチェック

どんなタイプのノードがあるのか?ざっとつかんだら、ノードリストをチェックしましょう。

リストはいくつかありますが、あひきさん(@ahikicoin)という方が開発されたツールが分かりやすくて最高。私も過去、お世話になりました。

下記URLから、ノードリストにアクセスしましょう。

Symbol Node List
https://symbol-tools.com/symbolTools/view/tool/nodeList.html

リストは、以下のような感じで使用するのが良いと思います。

  • 解説が用意されているので読む
  • 必要に応じ、ソート機能も活用
  • 価値観に合うノードを選び出す

上記のとおり。リストのコメント欄を見つつ、『へぇー、こういう感じのノードがあるんだー』と楽しみながら探してみてください。

『Symbol Node List』に関する補足

『ホスト名/IP』項目に、たくさん書かれてる『allnodes』って何?
ブロックチェーンノード専用のレンタルサーバーサービスの名前。Symbolだけでなく、Ethereum2.0やAvalancheのノードサービスも行っている。
項目『最小手数料乗数』って何?
ざっくり言うと、XYMを送金する際の手数料を決める数値のこと。Symbolネットワーク全体を考えると大切な数値だが、委任先の数値がハーベスト報酬に直接関係するものでは無い。

Symbol Node List にラベル機能追加【2022/4追記】

Symbol Node Listに、下記6つのラベル機能が追加されました。

①活動型 ②支援型 ③還元型 ④特典型 ⑤社会貢献型 ⑥その他

Symbol node list ラベル機能

上記、ノード運営者自身が登録する仕組みになっているようです。

本記事で紹介している6つのタイプに類型が近いので、積極的に活用するが吉だと思います。

Symbol 小規模 Node List【2022/3追記】

上記に紹介した、Symbol Node Listの姉妹版がリリースされました。

Symbol 小規模 Node List
https://symbol-tools.com/symbolTools/view/tool/smallScaleNodeList.html

こちらのツールはノードの分散化(つまりSymbol・XYMの土台を強くする)を目的に開発されたツール。つまり委任者数が少ないノードへの委任を促進する感じですね。

運用実績があり安定しているノードのみが掲載されています。
※先述のとおりノードの規模(委任者の数など)とあなたのハーベスト確率は無関係です

手順③:Twitterを見て深堀りする

ご自身の価値観に合いそうな委任先ノードをピックアップしたら、Twitterで深いところを確認するのが吉。

Symbol Node ListのアイコンからTwitterに飛べます。またアイコンが無い場合でも、ホスト名をTwitter検索すると出てくる場合もあります。

Twitterのススメ

もし、あなたがTwitterをやっていない場合、結論、すぐ始めた方が良いです。なぜなら、Symbolコミュニティの皆さんは、Twitterで情報発信・交換しているから。
例えば、Symbol・XYMの超有識者トレストさん(@TrendStream)は、フォロー必須と言えます。
また、Symbolのノード運営者は親切な方が多いので、ぜひコミュニケーションをとってみましょう。

さて、具体的にTwitterで確認したいのは、次の3点です。

  • 確認点①:ノードは先着順なのか?
  • 確認点②:運営者に熱量はあるか?
  • 確認点③:価値観に合いそうか?

それぞれ、ざっと解説します。

確認点①:ノードは先着順なのか?

まず、ノードの委任者設定には以下の2種類があります。

  • 先着順
  • 高インポータンス順

上記、結論から言うと、先着順なら追い出される心配がなく安心です。長期委任を考える場合、こちらを選ぶのが良いでしょう。

一方、高インポータンス順だと、委任者枠の上限に達したときに追い出される可能性があります。(※勝手に委任が外れる)

確認点②:運営者に熱量はあるか?

言い方を変えると、『ノードを長期運用するつもりなのか?』を確認になります。

もちろん、委任者がいつやめるかが自由なのと同様に、運用者がいつやめるかも自由です。

とは言え、可能なら長期運用予定のノードに委任したいですよね。

なので、Twitterのプロフやタイムラインから、Symbolやノード運営への熱量を感じ取りましょう。

確認点③:価値観に合いそうか?

ここは人それぞれなので、具体的内容は何ともですが、例を挙げると以下のような感じ。

気軽に相談できそう・この人プロだ神・活動に共感尊敬・楽しそう面白そう・誠実な感じ・XYMいっぱいもらえそう・このアプリ開発したの神・アットホームそう・この特典欲しい・かわいい・かっこいい

上記、とりあえず手の動くままに書きました。つまり言いたいのは、色々ある中、ご自身の価値観に合ってるか?を重視して選びましょうってことです。しつこくてすいません。

そして、もしどうしても迷って決められない場合、最後は直感でいくのが吉でしょう。

ところで、あんたはどこに委任してるの?

『ふーん、しおかわさん。あんたの言う委任先ノードの選び方は何となく分かった。ところであんた自身は、どこに委任してるのよ?』

上記のような声も聞こえてきそうなので、一応、私自身について開示しておきます。

私は、以下ツイートのネムリスさん(@xym_nem)という方が運営するノードに委任してます。

ノードのタイプとしてはXYM還元型+活動支援型(※ハーベストの一部をNFT-Driveというツール開発に寄付)ですね。ツイートを拝見し『ノード運営に熱量のある、委任者想いの丁寧な方だな』という印象から委任しました。

ぶっちゃけ、私にとって還元率とか細かい点は、あんまどうでも良い感じ。仮に上記ノードが還元をストップしたとしても委任し続けると思います。

【Q&A】初心者のよくある疑問に回答します

Symbol・XYM初心者のよくある疑問に回答

初心者の方のよくある疑問に回答しました。ご参考ください。

委任先ノードを選んだあとの設定はどうやるんですか?

結論、下記の記事を読みつつ、スマホ用のアルカナウォレット or PC用の公式ウォレットを使って設定しましょう。
両記事とも、委任ハーベストに必要な、およそすべてが網羅されています。
それでも、つまづきそうな場合、委任候補先の運営者に相談してみましょう。

スマホ用アルカナウォレット解説記事 by sayoさん(@sayosayo712
『Arcana』を使ってみよう!~Arcana導入ガイド~

PC用公式ウォレットの解説記事 by のののんさん(@_nononon__
新規・ライトユーザー向け Symbolの安全なハーベスト設定方法

委任ハーベストを設定する際の注意点はありますか?

はい、あります。アグリゲートボンデッド詐欺に気を付けるという点です。
この詐欺は、委任ハーベストを設定する際に、署名を求めるメッセージを送りつけてきます。で、署名するとXYMを全部奪われます。
防止する方法は、署名せずに無視する!これでOKです。

アグリゲートボンデッド詐欺とは?

通称『アグボン詐欺』。複雑な取引を簡単に活用できるSymbolの機能を悪用した詐欺のこと。 ハーベストの設定時を狙ってくることが多いので要注意

上記詐欺とその対策方法の詳細について解説された、コミュニティ有志による特設サイトも存在します。
Symbolアグボン詐欺への注意喚起と対策方法

小さなノードへ委任するとハーベストに不利になりますか?

いいえ、不利になることはありません。
ハーベスト確率は、委任先ノードの大小(合計XYM数や委任者数)ではなく、個人のインポータンススコアで決まるからです。

還元型って、ノードの設定で自動還元されるんですか?

いいえ、運営者が手動で行っています。
私はノードを運営したことないので想像ですが、忙しい中、死ぬほど大変な作業をコツコツされているんだと思います。また、クジ形式や毎週還元などの工夫をされている方もいます。

【まとめ】今すぐ委任先ノード選びを始めよう

今すぐ、委任ノード選びを始めよう♪

こんな感じで、今回は委任ハーベストノードの選び方を解説しました。
そろそろ終わりにしようと思います。最後に内容のまとめです。

  • 委任先は、自分の価値観に合わせ自由に選ぼう
  • 手数料の無駄を考えると、長期安定委任がお得
  • タイプを知る→ノード一覧見る→Twitterで深堀り

今すぐ、ご自身の価値観に合う委任先選びを始めましょう。あなたのハッピーハーベストライフをお祈りいたします。

なお、Symbol・XYMの入門者向けの内容を、こちらの記事でまとめています。ぜひ合わせてお読みください。

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貴重なお時間をいただいて、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、あなたのハーベストライフの一助となれば幸いです。
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