- ビットコインって誰が始めたのか?知りたい
- どのように取引されるようになったの?
- 仮想通貨って今後どんな感じになるんだろう?
今や誰もが知るビットコインですが、一般的にそのルーツは意外と知られていないものです。
私のプロフィールは以下のとおり。
- 資産80億の投資家から4年間 投資やトレードについて学ぶ
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この記事では、ビットコインの歴史を紹介した後、仮想通貨の未来の展望や真のリスクを解説します。
お読みいただくと、『ビットコインの歴史や仮想通貨投資の真のリスク』を理解可能です。
結論のネタバレ
- 2009年:誕生→2010年:初めて使用〜2017年:日本でバブル→2020年:バブル値を更新中
- デジタルゴールドの地位を築くかも
- 真のリスクは取引所のハッキング!
ざっくり、上記のような感じ。
3分ぐらいの流し読みで有益です。最後までご覧くださいませ。
(※記事で使用している『仮想通貨』とは『暗号資産』のことを指します)
ビットコイン誕生と初使用の歴史
まずはビットコインがいつ生まれて、いつ通貨として使われるようになったのか?を見ておきましょう。
- 2009年:ビットコインが誕生
- 2010年:初めてビットコインが使用される
2009年:世界初の仮想通貨『ビットコイン』が誕生
ビットコインの誕生は2009年1月。
『サトシナカモト』と名乗る人物が、2008年に発表した論文にもとづいて、世界中の有志のエンジニアによって開発されました。
その論文によるビットコインの思想・仕組みですが、ざっくり以下のようなものです。
いわゆる『非中央集権的通貨』ってやつです。
補足
仮想通貨は、ブロックチェーンという暗号化技術が使われています。
ただ『ブロックチェーン=取引データ記録の暗号化技術』であって、『ブロックチェーン=仮想通貨』ではありません。
『サトシナカモト』が誰なのかについては、様々な噂が出たり自称サトシナカモトが出たりしましたが、いまだ謎のままです。
2010年:『ピザデー』初めてビットコインが使用される
2010年5月、米フロリダ州の20代エンジニアによって、ピザ2枚と10,000BTCが交換されました。
(※BTCはビットコインの単位、10,000BTCだと2020年4月現在で約70億円)
初めてビットコインが、支払いに使用された瞬間となります。
もっとも店舗から直接購入したのではなく、ネット上で呼びかけた第三者が店舗から購入したピザをビットコインと交換したって流れです。
ここまでがビットコインの誕生と初使用について。
エンジニア達の知的好奇心から始まり『これリアルに使えたら面白くね?誰かピザ送ってよ。1万BTC払うからさ』って感じで使われたのでしょうか?
ビットコインを一躍有名にした事件や危機の歴史
続いて、ビットコインが有名になるきっかけとなった事件について。まぁ色々ありますが、特にデカイものは2つです。
- 2011年〜:マウントゴックス事件
- 2013年:キプロス危機
2011年〜:マウントゴックス事件『ビットコインは危ない』で有名に
当時仮想通貨の取引所は、元々ゲームのトレーディングカードをネット上で交換する会社であった『マウントゴックス社』が、ほぼシェアを独占してました。(※本社が日本にあった会社です)
で、この『マウントゴックス社』が、2011年の6月にハッキングの被害に!
この事で『ビットコインってとにかくヤベェんじゃないの』というネガティブイメージが一気に広がります。
ただネガティブとは言え、ビットコインを有名にした事件のなのは間違い無いでしょう。ほとんどの人はビットコインなんて認知すらしてなかったわけですから。
この時『1BTC=約1,400円』です。
補足
マウントゴックス事件。実は2011年6月のハッキングのみに止まらず、かなり複雑です。
2014年2月にもビットコインが114億円分消失したと発表し取引停止。その後民事再生法を申請して経営破たん(現在、民事再生中)。社長マルク・カルプレス氏も業務上横領などの疑いで逮捕されます。
消失については真犯人が逮捕されたことにより、横領については無罪。一方、口座残高を水増しした事に対して、執行猶予付き有罪となりました。
2013年:キプロス危機で『ビットコインは凄い!』が一躍有名に
キプロス共和国。トルコの下あたりにある小さな島国ですね。日本の四国の半分ぐらいの大きさ。
このキプロスはギリシャと仲の良い国でした。
で、ギリシャですが、2010年に有名な金融危機が発生します。ギリシャ危機です。
キプロスはギリシャの国債を多く買っていたため、むちゃくちゃ巻き込まれることになります。ギリシャ国債が紙切れ同然になってしまったためです。
そして国内の銀行経営が立ちいかなくなります。
そのため預金封鎖が行われ、大口預金者には預金税を課すという事態におちいりました。
要するに国がヤバくなったんで、民が蓄えこんだお金を理屈つけてブンどったわけです。
(※EUからの指示で行った)
結果、キプロスの人たちはこう考えます。『国家や銀行が支配する通貨なんて一切信用できん』『とはいえ、どうするよ?』『そうだ!ビットコインがあるじゃないか!』
かくして、キプロスからの資金がビットコインに流れ込み、価格が上昇。
日本でもNHKでビットコインが取り上げられ一躍有名なりました。
この時、1BTC=約123,100円。
ビットコイン・仮想通貨バブルの歴史【日本も凄かった】
こんな感じでビットコインの知名度は上がっていきました。ただ紆余曲折ありその後数年は価格が低迷します。
その後、仮想通貨バブルへと突入していきます。
- 2017年:日本で改正資金決済法
- 2018年:コインチェック事件とバブル崩壊
2017年:日本で改正資金決済法【ビットコイン=仮想通貨と定義】
2017年4月、日本で改正資金決済法が施行。
これによりビットコインなどを正式に『仮想通貨』と名付け、通貨として認めました。
で、『ほー、ビットコインって通貨なのか』って感じで日本中に定着していきます。
昔は『仮想通貨=モノ』と考えられていたため、仮想通貨の購入には消費税が課されていました。
また、同法では仮想通貨に関するさまざまな整備がなされました。
結果、日本で取引所の設立ラッシュが発生!仮想通貨の価格はどんどん上昇していきます。
また世界的にビットコイン以外のコイン(アルトコイン)が乱立されました。
これによりさらに仮想通貨全体の価格は上昇。
2017年12月に日本の取引所『コインチェック』が出川哲朗さん出演のCMを流し、いわゆる出川組と呼ばれる新規参入者たちが、バンバン仮想通貨を購入してバブル絶頂期を築き上げたわけです。
(※リップル購入者たちの掲示板書き込みとかホント狂ってた。。。)
ビットコインの最高価格、1BTC=2,350,517円!
2018年:コインチェック事件とバブル崩壊
バブル絶頂のビットコイン・仮想通貨。
Twitterや掲示板は、永遠に上がり続けると信じている(煽っている)人たちで溢れかえっていました。
そんな中、2018年1月に事件が起きます。コインチェックのハッキング事件です。
アルトコイン『NEM』が580億円分も掻っさらわれ、史上最大級のハッキング事件として報道されました。
コインチェック事件って、その後どうなった?犯人は捕まったんだっけ?先日も事件のことが報道されてたけど、そもそもどんな内容だったの?コ[…]
次いで、韓国で仮想通貨取引規制。アンド、Facebookが仮想通貨広告を全面禁止に。
で、仮想通貨バブルはTHE・ENDです。
当時、私もリアルチャートを見てましたが、ナイアガラの滝のごとく下落してました。取引所にログインしようとしてもサーバーに負荷かかりすぎて完全にパンクしてましたね。
そして、2018年9月には日本の取引所『Zaif』のハッキング事件。ビットコイン・仮想通貨に冬の時代が訪れます。
ビットコイン・仮想通貨の現在と未来
ビットコインの歴史は以上です。ここからは現在と未来について述べたいと思います。
現在のビットコインの位置付けは『暗号資産』
2017年には『仮想通貨』と名付けられていたビットコインですが、現在では『暗号資産』と改名されています。(※2020年4月1日施行の改正資金決済法による)
要するに『デジタル資産としての価値は認められているが通貨とは違うよ』と公に示されたわけです。
ただ『仮想通貨』という名称の方が通じやすいので、しばらくは『暗号資産(仮想通貨)』みたいに表現されると思います。
ビットコイン・仮想通貨の今後の未来はどうなる?
今後の展望として大切になってくるのは、以下の2つです。
- ビットコインはデジタルゴールドの地位を築くかも
- 法定通貨と仮想通貨の中間的概念『Libra(リブラ)』
順にちょっと解説します。
①ビットコインはデジタルゴールドの地位を築くかも
『ビットコインには上限発行数が決まっていることから希少性が生まれ、ゴールドのような逃避先資産になる可能性を秘めている。言わばデジタルゴールドとしての可能性だ』
上記は、以前から著名な仮想通貨アナリストたちが述べてきた見解です。
そしてコロナショック下にある2020年3月現在、以下のような意見が出てきました。
The bitcoin and gold communities need to form an economic society right now. Goldmoney would be happy to contribute to help fund the effort if we can get a buy-in from others. What's missing from the political discourse is organized advocacy for sound money principles.
— Roy Sebag (@roysebag) March 18, 2020
カナダの貴金属運用サービスの大手GoldMoneyの創業者、ロイ・セバーグ氏のツイートです。
『ビットコインとゴールドのコミュニティが団結する必要がある』と述べています。
セバーグ氏は今まで『仮想通貨にはゴールドのような価値は無い』という立場でしたが、ここにきて『国家や銀行の外側にある資産として共に重要』との考えに変わってる様子。
いずれにしても、ビットコインがデジタルゴールドとしての地位を確立したら面白い未来になるでしょう。
仮にビットコインの時価総額がゴールドに追いついたら、1BTC=4,000〜5,000万円。まぁ、これは妄想が過ぎるかもしれませんね。
追記:2020年12月
どんどん価格が伸びていき、バブル時の235万を余裕で超えて300万の目前まで来ましたね。いきなり急落するのが仮想通貨の世界なので何とも言えませんが、今後が楽しみです。
追記:2021年2月12日
とうとう1BTC=500万を超えました。
追記:2021年2月20日
さらに一週間ちょっとで、1BTC=600万を突破。
②法定通貨と仮想通貨の中間的概念『Libra』
ビットコインは国家や銀行の支配は受けないものの、価格変動が激しすぎるので決済手段として実用的ではありません。
この価格変動をおさえて決済手段としての利便性を図られた仮想通貨を、ステーブルコインと呼びます。
そして、Facebookが主導して2018年より開発を進めているステーブルコインが『Libra(リブラ)』です。
Libraの構想をざっくりいうと以下のとおり。
Facebookを頂点に、VISA・Mastercard・PayPal・eBayなどの金融系巨大企業が出し合った法定通貨との交換を信用とすることで、価格を一定水準に保とうってわけです。
Libraが本当に実現されると、貨幣経済という仕組みそのものが一つバージョンアップされるかもしれません。
ただ国家は面白くないでしょう。だって通貨の価値をコントロールする権限を脅かされるかもしれませんからね。
つまり法規制などを厳しくかける可能性もあるという事です。
2020年3月現在、Libraはまだ実装はされていません。果たして今後どうなるのでしょうか?
まとめ:仮想通貨は面白い!でも保管セキュリティが必須
以上、ビットコインの歴史と仮想通貨の未来展望を紹介しました。
バブルが弾けてオワコンと言われていた仮想通貨ですが、投資先としても決済手段としても今後面白い展開になっていくと思います。
ただもし仮想通貨を所有するならば、そのリスクには注意すべきでしょう。
仮想通貨の真のリスクは、取引所へのハッキングです。
いかにブロックチェーンという技術が強固でも、取引所が脆弱だったらどうにもならないからです。
このリスクを回避するには、以下が大切になってきます。
- 信頼できる取引所を使う
- 二段階パスワードを設定する
- 大きい金額の場合はウォレットを使う
どれも大切ですが、最も重要なのは【信頼できる取引所を使う】ことだと思います。
つまり、取引所は金融プラットフォームとしての実績があるサービスもしくは、強固なセキュリティの実績がある企業が運営するところを選ぶのが吉。以下のようなところがオススメとなります。
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